2023年11月7日にドイツで森林環境コンサルタントとして活躍する池田 憲昭氏の講演会を五城館で開催しました。
五城目町、井川町拠点の民間事業者や自治体の方など計30名の方にご参加いただきました。
池田氏から長期視点で多様で多機能な森を育み、資源をカスケード利用し、地域のなかで経済を回していくことが重要であるとのメッセージを受け、講演会終了後には、林業者や自治体職員が集まり「秋田県で多様で多機能な森を生み出すために何から始めればよいか？」との会話が早速始まりました。
今後このほしでは、組織の枠と従来の森との関わり方を越えていく地域での協働を生み出していきたいと考えています。
講演会実施の背景
秋田県では近年の電力価格高騰をきっかけに、様々な自治体や地域でのエネルギーの地産地消の実現に向けた取り組みが始まっています。
そして、それらの取り組みでエネルギーの原資の一つとして捉えているのが地域の森林資源であり、その最適な管理や運営方法、未来への可能性についての模索が始まっています。またさらに、気候変動に伴う豪雨災害も県内各地で発生しており、防災視点でも森林の重要性を痛感させられました。
世界先進地での成功あるいは失敗事例から学び、森林そして地域の木材産業を育む道を描きだし、実行に移していきたいと考えています。
そこで今回の講演会では、森林業と地域のエネルギー自立の先進地であるドイツ・フライブルクで森林管理と再生可能エネルギーによる循環型社会の研究・コンサルティングを２０年以上続けてきた池田憲昭氏をお招きし、秋田の７割を占める森林の持つ可能性と、循環型社会に向けた木質バイオマスエネルギーのドイツでの失敗も含めた実践経験を通して秋田の未来をみなさんと共に考える会を開催しました。
